あ、そう。さっぱりわからん。

雑記帳、備忘録的なもの。

あれから10年、しきりに「復興」と言うけれど。

昨日は東日本大震災からちょうど10年だった。
各地で慰霊祭が行われ、TVは一斉に特集番組を放送していた。
しきりに「復興」の二文字が踊っていた。

菅総理が追悼式で「復興総仕上げに尽力」と式辞をのべていた。
私もスマホで中継を見たがたしかに言っていた。

webニュースでも報道されている。

東日本大震災10年で追悼式 首相「復興総仕上げに全力」: 日本経済新聞

総仕上げ??
現地の方が言うのなら別にいい。
菅総理が言うと、私だけかもしれないがなんだかモヤモヤする。



復旧、はしたけどほんとに復興ってしたのだろうか…?

ちなみにぐぐってみたら、goo辞書にこんな記載があったので引っ張ってみた。



復興(ふっこう)の意味 - goo国語辞書

ふっ‐こう〔フク‐〕【復興】

[名](スル)いったん衰えたものが、再びもとの盛んな状態に返ること。また、盛んにすること。再興。「災害から復興する」「伝統工芸を復興する」

            • 引用終わり-----


一部では確かに「もとの」盛んな状態になったことは間違いないのだろうけれど、津波でかさ上げをしなければと工事をしている間に、待ちきれず他方へ行った人たち、また原発事故で泣く泣く地元を追われた人たち。


かつての賑やかさは戻って来ていないように思える。

がらんどうの土地、想像を超えるスピードで過疎化、高齢化が進んでしまったのではないのか。

元いた人がいなくなったら、よそから連れてこればいいという話ではない。
建物は建て直せても、生活が戻せなければどうにもできないのだから。



阪神大震災のときも歯がゆく見ていたが、結局時間がかかりすぎれば、戻りたくても戻れなくなる人が出てくるのだから。

当時保育園の年長さんで、津波の映像を見て「こわい…」とボヤいていた娘は、今高校生。
4月になると2年生になる。

現地の人を慮って涙ぐんていた私の母は、2年半前に83歳で亡くなった。

10年、という時間は決して短くない。
私がどうこうできる話ではないけれど、それでもこんなモヤモヤするのだ。

いつまでも「被災者」扱いすること自体が失礼と言うのもわかる。

それでも「復興」と言う言葉にモヤモヤする気持ちが収まらない私はおかしいのだろうか。